王宮の弾圧

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王宮おうきゅう弾圧だんあつ Royal Oppression

種 類永続罠
800ライフポイントを払う事で、モンスターの特殊召喚及び、モンスターの特殊召喚を含む効果を無効にし破壊する。この効果は相手プレイヤーも使用する事ができる。
初 出 2001年11月29日 Mythological Age -蘇りし魂-(MA)
禁 止 11/09/01~ 制 限 10/09/01~11/08/31 準制限 10/03/01~10/08/31

このカードがフィールド上に存在する限り、お互いのプレイヤーは800ポイント払うことで特殊召喚を無効にし、そのモンスターを破壊することができる。

 相手プレイヤーも使用できる、ライフコストを支払うことで「条件による特殊召喚」及び「モンスターの特殊召喚を含む効果」を無効にし破壊する効果を持つ永続罠。

 非常に広い範囲で特殊召喚を阻害することができる。
 コストも800ポイントと、似た役割を持つ《神の警告》と比較しても安価である。
 但し、この効果は相手も使用できてしまうため、状況次第では自分で発動したこのカードによって自分の首を絞めることにもなりかねず、《神の警告》よりかは採用するデッキを選ぶカードである。

 類似カード《神の警告》との主な比較は以下の通り。

  1. 永続罠カードである
    スペルスピードが2であることから、このカードを無効にできる手段が多い。また、《サイクロン》などによって破壊されることでも回避されてしまう。その一方で、複数回にわたり効果を使用できる可能性がある点は明確なメリットである。
  2. 発動は無効にしない
    「モンスターの特殊召喚を含む効果」を無効にする効果に関して、効果の発動を無効にするわけではないため、例えば《死者蘇生》をこの効果で無効にした場合、そのターンに《強欲で謙虚な壺》は発動できない。
  3. ダメージステップで発動できない
    カウンター罠ではなく、発動を無効にするわけでもないため、例に漏れずダメージステップで発動することはできない。そのため、戦闘破壊されることでは発動できる『リクルーター』の効果や、《冥府の使者ゴーズ》《トラゴエディア》などを止めることはできない。

 ダメージステップでの特殊召喚以外にも、このカードで防ぐことのできない特殊召喚として、《BF-大旆のヴァーユ》《黄泉ガエルなどが存在する。
 《BF-大旆のヴァーユ》は効果処理時に除外を行うため、特殊召喚する効果を無効にされた場合にはどちらの素材も墓地に残ったままとなるからである。
 《黄泉ガエル》は、こちらの項目参照。
 そのため、それらカードを主軸においたデッキでは、このカードの「相手プレイヤーも使用する事ができる」デメリットの影響をたいして受けることなく使用することができる場合が多い。

 《マクロコスモス》などのように、効果処理時に特殊召喚を行うことができるカードは、特殊召喚するか否か、できるか否かにかかわらず無効にし破壊できる。
 また、《神の居城-ヴァルハラ》などのように、カードの発動時には特殊召喚を行わないカードは、その発動時にこの効果を発動することはできないが、その後に特殊召喚する効果を発動したタイミングで無効にし破壊できる。

 このカードの利用用途としては、このカードと共存しやすい先述のカードを主軸に用いるデッキや、特殊召喚を行わないデッキ・特殊召喚の頻度が低いデッキにおける相手の特殊召喚対策のみならず、たとえ特殊召喚を多用するデッキであっても、先に展開を行った後で相手の特殊召喚を一方的に封じることで盤面の優位を維持する目的で用いられる場合もある。

 セットされた状態からカードの発動と同時に効果を発動し、「特殊召喚及び特殊召喚を含む効果を無効にし破壊する」こともできるが、あらかじめ表側表示にしておくことで、同一チェーン上で複数回効果を使うことができるようになる。
 但し、「特殊召喚及び特殊召喚を含む効果」に対して直接効果を発動する必要があるため、チェーンしてこのカードを対象に《サイクロン》を発動されたからといって、「もう一度同じ「特殊召喚及び特殊召喚を含む効果」に対して」効果を発動することはできない。また、他の《王宮の弾圧》をチェーンすることもできない。
 同様の理由から、複数のモンスターがそれぞれチェーンブロックを作って特殊召喚される場合も、直前のチェーンブロックに対してのみ発動できる。

 自分フィールドに表側表示で存在するこのカードを一時的に無効化できる《トラップ・スタン》や、一時的に手札に回収できる《ハリケーン》《BF-精鋭のゼピュロス》とは相性が良い。

~2014年3月20日(マスタールール3適用前)

 《黄泉ガエル》《不死武士》などの自己蘇生効果は、効果分類が起動効果であることから、同一フェイズ中に何度も効果を発動できる。そのため、実質的にこのカードの影響を受けない。

補足

  • このカードの発動時に、カードの発動のみを行うか、カードの発動と同じチェーンブロックで「モンスターの特殊召喚及び、モンスターの特殊召喚を含む効果を無効にし破壊する」効果を発動するかして、このカードを発動できる。
  • カードの発動のみを行う場合、発動の条件はない。
  • 対象を取る効果ではない。
  • ダメージステップには、カードの発動も効果の発動もできない。
  • 既に表側表示で存在しているこのカードの効果は、同一チェーンで複数回効果を使うことができる。
  • 裏側表示から表側表示にしたこのカードは、それより上のチェーンで効果を使うことはできない。
  • 一度に複数体のモンスターを特殊召喚する効果でも、その特殊召喚する効果自体を無効にするため、それぞれのモンスターに対してそれぞれ発動するものではない。
  • 800ライフポイントを払うのは、コストである。
  • シンクロ召喚・エクシーズ召喚・2014年3月21日~ペンデュラム召喚・2017年3月25日~リンク召喚などのチェーンブロックを作らない特殊召喚に対して発動できる。
  • 「モンスターを特殊召喚する効果を含む魔法・罠カード」のカードの発動、「モンスターを特殊召喚する効果を含む魔法・罠・モンスターカード」の効果の発動に対して発動できる。その場合、直接チェーンして発動する。
  • モンスターを特殊召喚する効果を持つカードであっても、モンスターを特殊召喚する処理が含まれない効果の発動にチェーンして発動することはできない。

Q&A

W星雲隕石》のカードの発動にチェーンして、《王宮の弾圧》を発動できますか?

はい、できます。

《スターライト・ロード》にチェーンして、《王宮の弾圧》を発動できますか?

はい、発動時に《スターダスト・ドラゴン》を特殊召喚するかどうかが不確定な場合でも、できます。

――では、《虚無空間》の効果が適用されているとします。その場合はどうですか?

《スターダスト・ドラゴン》を特殊召喚できない場合でも、《王宮の弾圧》を発動できます。
エクストラデッキが存在しないなどの場合も同様です。

自分の《王宮の弾圧》が表側表示で存在しているとします。自分の《六武衆の師範》の特殊召喚に対して、自分の《王宮の弾圧》の効果を相手プレイヤーが発動した場合、③の処理はどうなりますか?

自分の効果で破壊されたことになるため、③の効果は発動しません。
2024年7月1日~「相手の効果で破壊された場合」に該当しますので、③の効果が発動します。

《サイバー・ドラゴン》の特殊召喚に対して発動された《王宮の弾圧》にチェーンして、その《サイバー・ドラゴン》を対象に《破壊輪》を発動できますか?

いいえ、できません。
その時点では、《サイバー・ドラゴン》はフィールドでも手札でもない場所に存在しています。

《神の居城-ヴァルハラ》に対して、《王宮の弾圧》を発動できますか?

カードの発動に対してはできません。
効果の発動に対しては、《王宮の弾圧》の効果を発動でき、その特殊召喚を無効にし、《神の居城-ヴァルハラ》を破壊する事ができます。

相手が《天使の施し》で《暗黒界の武神 ゴルド》と《暗黒界の軍神 シルバ》を墓地へ捨てたとします。この時、それぞれの効果に対して《王宮の弾圧》を発動できますか?

いいえ、できません。
《暗黒界の武神 ゴルド》の効果をチェーンブロック1、《暗黒界の軍神 シルバ》の効果をチェーンブロック2(順不同)とした場合、チェーンブロック3の《王宮の弾圧》で無効にし破壊できるのは、直前のチェーンブロックに当たるチェーンブロック2のみです。

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