奈落の落とし穴

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奈落ならくとしあな Bottomless Trap Hole

種 類通常罠
①:相手が攻撃力1500以上のモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚した時に発動できる。その攻撃力1500以上のモンスターを破壊し除外する。
初 出 2001年11月29日 Mythological Age -蘇りし魂-(MA)
準制限 09/09/01~15/09/30
種 類通常罠
①:相手が攻撃力1500以上のモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚した時に発動できる。その攻撃力1500以上のモンスターを破壊し除外する。
初 出2001年11月29日 Mythological Age -蘇りし魂-(MA)
準制限09/09/01~15/09/30

 相手が攻撃力1500以上のモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚した時に、破壊し除外する効果を持つ『落とし穴』通常罠。

 セットを除くあらゆる召喚に対して発動できるため、対処できる範囲が非常に広く、除外することで墓地利用も防げる汎用性の高い除去性能を有する。
 但し、このカードはモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる効果であることから、そのタイミングで発動する「このカードが召喚に成功した時」といった効果の発動は許してしまう。また、《人造人間-サイコ・ショッカー》《真六武衆-シエン》などのモンスターを処理できない点では、似た役割を持つ《神の警告》に劣るか。
 実際、このカードで処理ができないモンスターを有するデッキが高いシェア率を占める環境においては、このカードの採用率が下がる(2010年4月17日~神の警告》の採用率が上がる)傾向にある。

 基となった《落とし穴》と比べると、対応できる攻撃力の範囲が500狭くなった代わりに、「特殊召喚にも反応する」「除外できる」「対象を取らない」と様々な点において上回る。
 対応範囲が縮小したために『ガジェット』を処理できないなどの明確な欠点も生じているが、このカードと《落とし穴》の採用率の圧倒的な差を見るに、それを補って余りある性能を獲得したのは明らかである。
 尤も、攻撃力1500未満のモンスターがこのカードの範囲外だとはいっても、そういった攻撃力の低いモンスターは後にシンクロ召喚やエクシーズ召喚のための素材になることも多く、であれば最終的に除去することはできる。

 「除外する」ではなく「破壊し除外する」である。
 除外によるモンスターの処理が行えるカードといえば《次元幽閉》が存在するが、こちらは破壊し除外するため《スターダスト・ドラゴン》などは対処できない。

 「時、できる」効果であるため、チェーン2以降で召喚・特殊召喚されたモンスターに対しては発動できない。

  • チェーン2以降に召喚される例
    表側表示の《血の代償》が発動した効果にチェーンして《サイクロン》を発動された時、さらにチェーンして《血の代償》の効果を発動した場合、チェーン3でモンスターが召喚されるためタイミングを逃すことになり発動できない。
  • チェーン2以降に特殊召喚される例
    《手札抹殺》で《暗黒界の尖兵 ベージ》と《暗黒界の狩人 ブラウ》が捨てられ、《暗黒界の狩人 ブラウ》の効果をチェーン1、《暗黒界の尖兵 ベージ》の効果をチェーン2とした場合、特殊召喚した後にドローの処理が入るためタイミングを逃すことになり発動できない。

 対象を取る効果ではないので、同時に複数体のモンスターが特殊召喚された場合には、その中の攻撃力1500以上のモンスターを全て除去できる。
 2014年3月21日~一度に複数体のモンスターが特殊召喚されることの多い「ペンデュラム召喚」への対策としても機能する。

 このカードの効果処理時に《月の書》などでモンスターが裏側表示になっていた場合、攻撃力を参照できないため、破壊し除外することができない。
 同様に、モンスターが裏側表示で特殊召喚される場合、その特殊召喚の成功時にこのカードを発動することはできない。

2011年3月19日~

 モンスターの起動効果のルール変更に伴い、モンスターの起動効果を召喚・反転召喚・特殊召喚に成功したタイミングで発動できなくなったことで、このカードの利便性の向上を引き起こした。

補足

  • ダメージステップには発動できない。
  • 相手が攻撃力1500以上のモンスターを、召喚・反転召喚・特殊召喚した時、その直後に発動できる(チェーン処理の途中で召喚・特殊召喚に成功した場合など、召喚・特殊召喚の直後に別の処理がおこなわれた場合には、発動できない)。
  • 複数体のモンスターが特殊召喚された場合、その中の、相手の攻撃力1500以上のモンスターを全て破壊し除外できる。
  • 処理時に、召喚・反転召喚・特殊召喚したモンスターが、モンスターゾーンに表側表示で存在し、その攻撃力が1500以上である場合、そのモンスターを破壊し除外できる(処理時に裏側表示で存在する場合や攻撃力が1500未満である場合には破壊できない)。
  • 処理時に、その相手モンスターのコントロールが自分に移った場合も除外される。

Q&A

《手札抹殺》で《暗黒界の軍神 シルバ》と《暗黒界の尖兵 ベージ》が捨てられたとします。それらの特殊召喚成功時に《奈落の落とし穴》を発動した場合、処理はどうなりますか?

それぞれの効果は別々にチェーンが組まれるため、例えば《暗黒界の軍神 シルバ》の効果がチェーン1、《暗黒界の尖兵 ベージ》の効果がチェーン2の場合、《奈落の落とし穴》は、逆順処理によって一番最後に特殊召喚される《暗黒界の軍神 シルバ》にしか対応できません。

相手が、自分フィールドのモンスター2体をリリースして《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》を特殊召喚したとします。自分はその《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》に対して《奈落の落とし穴》を発動できますか?

はい、できます。

――では、自分が、相手フィールドのモンスター2体をリリースして《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》を特殊召喚した場合はどうですか?

その場合、《奈落の落とし穴》を発動できるのは相手であり、自分が《奈落の落とし穴》を発動することはできません。

《奈落の落とし穴》にチェーンして《リビングデッドの呼び声》を発動した場合、その《リビングデッドの呼び声》で特殊召喚した攻撃力1500以上のモンスターは破壊し除外されますか?

いいえ、されません。
《奈落の落とし穴》で破壊し除外されるのは、そのトリガーとなったモンスターだけです。

相手によって捨てられた《暗黒界の軍神 シルバ》のチェーンブロックを処理した後、《奈落の落とし穴》は発動できますか?

いいえ、「さらに相手は自身の手札を2枚選んで好きな順番でデッキの下に戻す」効果の処理が行われるため、できません。

――では、相手の手札が1枚以下の場合はどうですか?

その場合、「さらに相手は自身の手札を2枚選んで好きな順番でデッキの下に戻す」効果は不発となり、特殊召喚に成功したタイミングと扱われるため、発動できます。

関連ページ

  • 『落とし穴』

このカードを使用するデッキ

  • 【蟲惑魔】
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