エフェクト・ヴェーラー Effect Veiler

種 類 | チューナー・効果モンスター | レベル | 1 | |||
属 性 | 光属性 | 種 族 | 魔法使い族 | |||
攻撃力 | 0 | 守備力 | 0 | |||
【魔法使い族/チューナー/効果】 ①:相手メインフェイズに、このカードを手札から墓地へ送り、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。 | ||||||
初 出 2010年4月17日 DUELIST REVOLUTION(DREV) |
【魔法使い族/チューナー/効果】
このカードを手札から墓地へ送り、相手フィールド上の効果モンスター1体を選択して発動できる。選択した相手モンスターの効果をエンドフェイズ時まで無効にする。この効果は相手メインフェイズ時にのみ発動できる。
相手メインフェイズに自身を手札から墓地へ送ることで、相手フィールドのモンスター効果をターン終了時まで無効にする誘発即時効果を持つチューナーモンスター。
手札から発動するため存在を予測され難く、魔法・罠カードによる妨害に比べて対策する手段も限られる。
《大嵐》や《ハリケーン》などで魔法・罠カードを一掃されても、そこからの展開を阻止できる可能性があることから、防御性能は非常に高く奇襲性にも優れる。
先攻1ターン目の動きに干渉できる点も、手札誘発カードならではである。
但し、あくまでモンスター効果を無効にするだけであって、枚数上のアドバンテージを獲得するカードではない。それどころか、このカードを発動した時点で1枚のディスアドバンテージが発生してしまう。
レベル1のチューナーでもあることから、相手がモンスター効果を多用しないデッキであったり、このカードが手札で重複してしまった場合でも腐りにくく、シンクロ召喚を狙える。
また、そのステータスから《ワン・フォー・ワン》や《リミット・リバース》などにも対応している。
能動的に墓地へ送ることができる光属性である点を活かして、カオスの特殊召喚コストに充てるのも良い。その場合、無効にする必要のない効果モンスターを対象にあえて効果を発動しこのカードを墓地へ送ることはできるが、通常モンスターを対象にこのカードを発動することはできない。
一方で、欠点も存在する。
- 相手メインフェイズにしか発動できないため、例えば《フォーミュラ・シンクロン》の効果で自分のメインフェイズにシンクロ召喚された場合、そのシンクロモンスターのシンクロ召喚成功時に発動する効果を無効にできない。
- また、限定的な状況ではあるものの、優先権の関係で効果を無効にできない場面もある。
例えば、前のターンに召喚された《レスキューラビット》が相手の場に残っている場合、メインフェイズ1に入った相手プレイヤーが《レスキューラビット》の起動効果を使用するよりも前にこのカードを発動するタイミングはないため、結果としてコストとして自身を除外する《レスキューラビット》の効果を止めることはできない。
- また、限定的な状況ではあるものの、優先権の関係で効果を無効にできない場面もある。
- 《次元の裂け目》などの墓地へ送られるモンスターを除外する効果を持つカードに弱く、そうした効果が適用されている状況では発動自体ができない。
デッキのメインギミックが除外に弱い場合、副次的にこのカードも対策されてしまう点には構築段階から留意したい。 - すでに効果が無効化されているモンスターを対象に、このカードの効果を発動することはできず、このカードの効果が適用されることもない。
そのため、《スキルドレイン》《デモンズ・チェーン》のような「効果処理時にフィールド上に存在しないモンスター効果を無効にできない」カードの効果が先に適用されてしまうと、「効果処理時にフィールド上に存在しないモンスター効果を無効にできる」このカードの効果を上書きできない。- この仕様を利用し、《レスキューラビット》の召喚成功時に《エフェクト・ヴェーラー》を発動された場合に、チェーンして《スキルドレイン》や《デモンズ・チェーン》でこの効果を無効にすることで、《エフェクト・ヴェーラー》の効果の適用を防ぐことができる。
~2014年7月9日
《エフェクト・ヴェーラー》のテキストは下記の通りである。
このカードを手札から墓地へ送り、相手フィールド上の効果モンスター1体を選択して発動できる。選択した相手モンスターの効果をエンドフェイズ時まで無効にする。この効果は相手メインフェイズ時にのみ発動できる。
「エンドフェイズ時まで無効にする」効果は、エンドフェイズにその効果の適用を終了する処理を行わなければならない。
そのため、エンドフェイズ時に発動する任意効果は、《エフェクト・ヴェーラー》の効果の適用を終了させた後に発動することができるため、2012年7月21日~《魔導教士 システィ》の効果を止めることはできない。
詳しくは下記の通り。
【優先権】ターンプレイヤー
「エンドフェイズ時に行わなければならない効果の処理」「エンドフェイズ時に発動できるモンスターの誘発効果」がある場合、それらの効果は優先権を持つプレイヤー(ターンプレイヤー)から行うか、あるいはそれを行わずに優先権を放棄する。
【優先権】非ターンプレイヤー
優先権を持つプレイヤーが処理を終え、あるいは優先権が放棄された場合、非ターンプレイヤーに移り、非ターンプレイヤーは処理を行うか、あるいはそれを行わずに優先権を放棄する。
お互いに処理を終え、あるいは優先権を放棄し「エンドフェイズ時に行わなければならない処理」がなくなった場合、ターン終了となる。
【優先権】ターンプレイヤー
お互いに優先権を放棄した場合、ターンプレイヤーに「エンドフェイズ時に行わなければならない処理」があるなら、ターンプレイヤーはそれを行わなければならない。この時、それが複数ある場合、その中の1つの処理を終えた後、「エンドフェイズ時に任意で発動できる効果」を含む別の処理を行うか、あるいはそれを行わずに優先権を放棄する。
【優先権】非ターンプレイヤー
優先権を持つプレイヤーが処理を終え、あるいは優先権が放棄された場合、非ターンプレイヤーに「エンドフェイズ時に行わなければならない処理」があるなら、非ターンプレイヤーはそれを行わなければならない。この時、それが複数ある場合、その中の1つの処理を終えた後、「エンドフェイズ時に任意で発動できる効果」を含む別の処理を行うか、あるいはそれを行わずに優先権を放棄する。
これを、お互いに「エンドフェイズ時に行わなければならない処理」がなくなるまで繰り返す。
このように、《魔導教士 システィ》が任意効果であり、《エフェクト・ヴェーラー》が「エンドフェイズ時に行わなければならない効果の処理」である以上、《魔導教士 システィ》の効果を発動したいプレイヤーと《エフェクト・ヴェーラー》の効果の適用を終了したくないプレイヤーで、互いに優先権を放棄し合うことになったとしても、「エンドフェイズ時に行わなければならない効果の処理」は任意効果の前に必ず行う必要があることから、先に《エフェクト・ヴェーラー》の効果の適用を終了せざるを得ないというわけである。
補足
いずれのタイミングでも、速攻魔法・罠カード・エンドフェイズに発動できるモンスター効果を発動させることができる。
補足
- 手札で発動する誘発即時効果。
- 処理時に、対象のモンスターが相手のモンスターゾーンに表側表示で存在する場合に、そのモンスターは効果が無効化された状態になる(処理時に、対象のモンスターがモンスターゾーンに表側表示で存在しない場合、この効果の処理はされない)。
- フィールドではない場所で発動する効果は無効にできない(フィールドから離れた後に墓地で発動する《クリッター》や『リクルーター』など)。
- この効果が適用されたモンスターが裏側表示になった場合、この効果の適用はなくなる。
――そのため、一度裏側表示になった後、そのターン中にリバースしても、効果は適用されていない状態となる。
――この効果処理時に裏側表示になった対象のモンスターも同様。 - この効果が適用されたモンスターが、自身の効果を発動する際のコストとしてモンスターゾーンを離れた場合※1や、その効果にチェーンして発動した効果のコストや処理によってモンスターゾーンを離れた場合※2でも、効果は無効のままであり、処理は行われない(裏側表示にする以外の方法でこの効果の適用を外すことはできない)。
- 効果を無効にされたモンスターの永続効果は、このカードの効果が適用されなくなった次のターンから、再び適用される。
- 効果の発動は可能であり、コストを支払うことはできる。
- 《スキルドレイン》などで効果が無効になっているモンスターを対象に、このカードの効果を発動できない。
- 効果モンスターを対象に発動したこのカードにチェーンして《スキルドレイン》などが発動され、その対象モンスターの効果が無効になった場合、このカードの効果は適用されない。
※1:《レスキューラビット》《ならず者傭兵部隊》など
※2:《BF-疾風のゲイル》の②の効果の発動にチェーンして《ゴッドバードアタック》を発動するなど
Q&A
- 《ブラック・ローズ・ドラゴン》の①の効果を発動したとします。それに対してチェーン2で《奈落の落とし穴》を発動し、その《ブラック・ローズ・ドラゴン》を対象に更にチェーン3で《エフェクト・ヴェーラー》を発動しました。《ブラック・ローズ・ドラゴン》の効果は無効になりますか?
-
はい、無効になります。
- 《エフェクト・ヴェーラー》で効果が無効になっている《E・HERO アブソルートZero》が場を離れた場合、効果は発動しますか?
-
はい、発動し効果が適用されます。
- 《エフェクト・ヴェーラー》の効果が適用された《レスキューラビット》が存在するとします。その後、《スキルドレイン》を発動しました。《レスキューラビット》の効果を発動し自身を除外した場合、その効果は無効になりますか?
-
はい、なります。
関連ページ
- 手札誘発
コメント