目次
サイクロン Mystical Space Typhoon

種 類 | 速攻魔法 | |||||
①:フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。 | ||||||
初 出 2000年4月20日 Magic Ruler -魔法の支配者-(MR) | ||||||
制 限 04/09/01~10/08/31 準制限 10/09/01~11/08/31 |
フィールドの魔法・罠カード1枚を破壊する効果を持つ速攻魔法。
コストやデメリットなく、表側・裏側問わず破壊することができ、速攻魔法ゆえにフリーチェーン且つ手札からも発動可能であるなど、汎用性が高い。
主な使い道は以下の通り。
- ランダムな1:1交換
フィールドに伏せられた魔法・罠カードに使うことで、堅実に1:1交換を狙える。- 魔法・罠カードが伏せられたターンのエンドフェイズにそれを対象として発動すれば、速攻魔法・罠カードはルール上伏せたターンには発動できず、それ以外の魔法カードもスペルスピードの関係で発動ができないことから、対象のチェーン発動を防ぐことができる(エンドサイク)。
- 展開前にあらかじめ伏せられたカードを除去しておけば、妨害カードを破壊できた場合に動きやすく、これにより相手の伏せカードがなくなるのであれば、魔法・罠カードによる妨害を考慮する必要がなくなる。
対象のカードがフリーチェーンだった場合に1:2交換されてしまう危険性もあるが、だとしてもこれから展開を行うというタイミングで脅威を排除できるなら安いものである。 - 伏せてから時間の経過したカードであるほど、状況証拠的に内容を絞れる(例:あの時に発動しなかったということは召喚反応系ではなさそうだ)ので、ランダム要素を抑えることができる。
- 永続カード(永続魔法・永続罠・装備魔法・フィールド魔法・2014年3月21日~ペンデュラムモンスター)の効果の適用を無効にする。
永続カードの発動にチェーンする形でそれを破壊することで、効果の適用を防ぐことができるため、実質的な無効系カウンター罠の要領で使うことができる。 - 永続カードの効果の適用を外す。
すでに表側表示で存在している永続カードを破壊することで、タイミング次第では、単なる1:1交換による除去以上の恩恵を受けられる。
以下はその例である。- 《スキルドレイン》が適用されている状況で《召喚僧サモンプリースト》の③の効果を発動し、それにチェーンして《スキルドレイン》を対象に《サイクロン》を発動した場合、《エフェクト・ヴェーラー》でその《召喚僧サモンプリースト》の効果を止めることはできない。
- 《一族の結束》が適用されている《グリーン・ガジェット》の攻撃宣言時に、その《一族の結束》を《サイクロン》で破壊した場合、攻撃宣言はすでにされているため、元々の攻撃力に戻った《グリーン・ガジェット》は攻撃をキャンセルすることができない。
- ブラフとして伏せておく。
フリーチェーン且つこのカード以外の魔法・罠カードが他に1枚でも存在していれば発動できることから、伏せておくだけでも様々な使い方ができる。- 《サイクロン》が除去の対象になった場合に、チェーンしてその除去カード以外の魔法・罠カードを破壊することで2:1交換が成立し、アドバンテージを獲得できる。
- 相手モンスターの攻撃宣言時に発動することで、不意をつく形で《冥府の使者ゴーズ》の発動条件を満たすことができる。
- 自分の魔法・罠カードを破壊する。
フィールドの魔法・罠カードであれば破壊できる対応範囲の広さを活かして、例えば《歯車街》の②の効果を能動的に発動できる。
このように、その高い汎用性ゆえに用例は枚挙にいとまがない。
このカードを相手ターンに発動できる状態にするためには、自分のターンで魔法・罠ゾーンに伏せておく必要があるが、そうすると相手プレイヤーが自分のターン終了時に発動した永続罠カードなどに対して発動することはできなくなってしまう。
反対に、自分のターン中に発動した相手のカードに対応するには、このカードを手札に持っておいた上でメインフェイズの終了宣言を行う必要があり、相手が何も発動して来なかった場合に、このカードを伏せることができずにそのままターンが終了してしまう。
こうした駆け引きが発生するのは、このカードがプールに存在するが故であるといえる。
このジレンマは、特に相手の永続罠カードや自分の《サイクロン》の存在がバレている状況において、発生しやすい。
補足
- 対象を取る効果。
- ダメージステップには発動できない。
- 表側表示・裏側表示のどちらの状態のカードでも選択できる。
コメント