スキルドレイン

目次

スキルドレイン Skill Drain

種 類永続罠
【獣族/リバース/効果】
①:このカードがリバースした場合に発動する。フィールドのカード1枚を選んで破壊できる。自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。
初 出 2002年11月21日 ガーディアンの力(304)

 フィールドの効果モンスターの効果を無効化する効果を持つ永続罠。

 1000ライフポイントを支払うことで、フィールドのモンスター効果を無効にすることができる。
 コストに対して得られる恩恵が非常に大きいが、《神の宣告》《神の警告》といったライフコストを必要とするカードと併用することで、ゲーム終盤にコストを支払えずに死に札となる場合も多い(それでなくとも、2枚目以降のこのカードが腐るリスクは存在し、とはいえサーチ手段に乏しいため引き込む確率を少しでも上げるためには複数枚採用しなければならないジレンマを抱える)。

 無効にできるのは、フィールドの表側表示モンスターの効果だけであり、手札や墓地などフィールド以外の場所で発動した効果は無効にならない。
 例えば、条件を満たした《冥府の使者ゴーズ》を手札から特殊召喚することはできるが、「カイエントークンを特殊召喚する効果」や「受けたダメージと同じダメージを相手に与える効果」は無効化される。なお、カイエントークンが場に存在する状況で《スキルドレイン》を発動しても、カイエントークンの攻撃力・守備力の値が0になることはない。
 《バトルフェーダー》は、自身を特殊召喚した後でバトルフェイズを終了するが、この効果は手札で発動している効果であり、効果処理時にフィールドに存在していても無効化されない。

 効果が無効化されるだけであり、《スキルドレイン》が発動していてもモンスター効果の発動自体は可能
 例えば《カード・ガンナー》の効果を発動した場合、デッキの上からカードを墓地へ送るコストは支払われ、攻撃力がアップする効果のみが無効化される。
 つまり、コストとしてフィールドを離れる《スターダスト・ドラゴン》《レスキュー・ラビット》などのように、モンスター効果を発動した効果モンスターが、効果解決時にフィールドに表側表示で存在していない場合は、効果が無効化されない。
 同様の理由から、モンスター効果の発動にチェーンして《月の書》《強制脱出装置》《激流葬》などを発動することで、効果処理時に裏側表示であったりフィールド以外の場所に存在する場合にも、効果を無効化できない。

 効果処理時にフィールドに存在しないモンスターの効果を無効化したい場合には、《エフェクト・ヴェーラー》のように、「対象がフィールドに存在しなくなっても、フィールドで発動する効果であれば無効化できるカード」などを用いる必要がある。
 一方で、自分の《レスキューラビット》に対して《エフェクト・ヴェーラー》を発動された場合に、チェーンしてこのカードを発動することで、逆順処理により先にこのカードの効果で《レスキューラビット》の効果が無効になるため、《エフェクト・ヴェーラー》の効果が適用されない。
 結果として、《レスキューラビット》の効果はこのカードの効果では無効化できないため、その後《レスキューラビット》の効果を発動した場合、特殊召喚する効果を処理できる。

 効果の発動は無効化できないので、モンスター効果の発動にチェーンして《サイクロン》《砂塵の大竜巻》などを発動し《スキルドレイン》を破壊した場合には、効果処理時にモンスター効果が適用できる。
 このように、魔法・罠カードによる除去は容易だが、《ライトロード・マジシャン ライラ》《魔導戦士 ブレイカー》といったモンスター効果による除去は難しく、構築内容によっては処理が困難なデッキも多い。

 永続罠であるため、事前に発動してあれば《人造人間-サイコ・ショッカー》の効果も無効化できる。また、《ライトロード・ハンター ライコウ》などダメージステップに発動する効果も対策することが可能である。

 「モンスター効果の無効化が、お互いのプレイヤーに適用される」「場に存在する限り効力の続く永続罠である」などの点から、《エフェクト・ヴェーラー》《禁じられた聖杯》のように汎用性の高いカードではない。
 このカードを活かすには、【HEROビート】【暗黒界】【スキドレTG】といった「フィールドで発動する効果モンスターの採用が少ないデッキ」や、《神獣王バルバロス》《電動刃虫》『Sin』のような「モンスター効果を無効化することがメリットとなるモンスター」と合わせて採用するのが良い。

補足

  • 無効化する効果は、チェーンブロックを作らない。
  • ダメージステップではこのカードを発動できないが、無効化する効果はダメージステップでも適用される。
  • ライフポイントを払うのはコスト。
  • フィールドで発動した効果の処理時、そのモンスターにこの効果が適用されている場合、処理は行われない。
  • チェーンブロックの作られない効果は、その効果が無効化されている限りフィールドでは適用されない。
  • フィールドで発動した効果の処理時、そのモンスターがフィールドに表側表示で存在しなくなった場合、効果は無効化されず、処理が行われる。
  • 《ジェルエンデュオ》の「2体分のリリースになる」効果のような裏側表示でも有効な効果は、そのモンスターが裏側表示で存在する場合には無効にならない。
  • 「この効果は1ターンに1度しか発動できない」のような「効果として扱わないテキスト」は、無効にならない。

Q&A

自分フィールドに《Sin 青眼の白龍》が表側表示で存在しています。「「Sin」と名のついたモンスターはフィールド上に1体しか表側表示で存在できない」効果が無効になっている場合、2体目の《Sin 青眼の白龍》を特殊召喚できますか?

いいえ、できません。
フィールドの《Sin 青眼の白龍》の効果が無効になっている場合でも、手札の《Sin 青眼の白龍》の効果が適用されます。

――では、2体目の《Sin 青眼の白龍》を《亜空間物質転送装置》の効果で除外したターンのエンドフェイズ時にフィールドに戻りますか?

いいえ、戻らず墓地へ送られます。

《トライデント・ドラギオン》の①の効果が適用された後に《スキルドレイン》を発動した場合、追加で攻撃できますか?

はい、できます。
既に《スキルドレイン》が発動されている場合には、効果が適用されません。

《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》の「もう1度だけ続けて攻撃できる」効果が適用された後に《スキルドレイン》を発動した場合、続けて攻撃できますか?

はい、できます。
既に《スキルドレイン》が発動されている場合には、効果が適用されません。

《ヴェルズ・カストル》を召喚した後に《スキルドレイン》を発動した場合、もう1度だけ召喚できますか?

はい、できます。
既に《スキルドレイン》が発動されている場合には、効果が適用されません。

エフェクト・ヴェーラー》の発動にチェーンして《スキルドレイン》を発動した場合、《エフェクト・ヴェーラー》の効果は適用されますか?

いいえ、されません。
先に《スキルドレイン》によって効果が無効になるからです。

エフェクト・ヴェーラー》で効果が無効になっているモンスターが存在するとします。《スキルドレイン》を発動した場合、そのモンスターがフィールドで効果を発動し、効果処理時にフィールドに存在しない場合、その効果は無効になりますか?

はい、なります。

《スキルドレイン》で効果が無効になっているモンスターを対象に、《エフェクト・ヴェーラー》を発動できますか?

いいえ、できません。

《スキルドレイン》で効果が無効になっているモンスターを対象に、《禁じられた聖杯》を発動できますか?

はい、できます。

――では、そのモンスターが効果処理時にフィールドに存在しない場合、効果は無効になりますか?

はい、なります。

フィールドの《BF-大旆のヴァーユ》はシンクロ素材に使用できますか?

はい、できます。

レベル4になった《ドドドバスター》のレベルはどうなりますか?

《スキルドレイン》が後から適用された場合も、《スキルドレイン》が適用中に特殊召喚された場合も、レベルは元に戻ります。その後、《スキルドレイン》の効果が適用されなくなっても、レベルが4に戻ることはありません。

BF-精鋭のゼピュロス》の効果でダメージを受けますか?

はい、受けます。
BF-精鋭のゼピュロス》の効果は、墓地で発動し処理する効果です。

《ドリル・ウォリアー》が自身の効果で除外されています。スタンバイフェイズ時の効果にチェーンして《スキルドレイン》を発動した場合、墓地のモンスターを手札に加えることはできますか?

はい、できます。
「次の自分のスタンバイフェイズ時、この効果で除外したこのカードを自分フィールド上に特殊召喚する。その後、自分の墓地のモンスター1体を選んで手札に加える」効果は、除外されている際に発動して適用される一連の効果処理のため、無効になることはありません。

このカードを使用するデッキ

  • 【HEROビート】
  • 【暗黒界】
  • 【次元エアトス】
  • 【スキドレTG】
  • 【スキドレギアバレー】
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次