ダスト・シュート

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ダスト・シュート Trap Dustshoot

種 類通常罠
相手の手札が4枚以上の場合に発動する事ができる。相手の手札を確認してモンスターカード1枚を選択し、そのカードを持ち主のデッキに戻す。
初 出 2002年3月21日 Pharaonic Guardian -王家の守護者-(PH)
制 限 12/03/01~ 制 限 07/09/01~12/02/29

 相手の手札が4枚以上の場合、ピーピングしその中からモンスターカード1枚をデッキに戻す効果を持つ通常罠。

 相手の手札をハンデスできる数少ない手段の中でも、ノーコストかつ条件もタイミングこそ選ぶが決して厳しいものではなく汎用性の高いカードである。
 手札を確認できるため情報アドバンテージの獲得が可能で、相手の妨害札の有無や内容を把握できる点はその後のゲーム展開において絶大な影響を及ぼすことから、特に先攻1ターン目にこのカードを引き込むことが出来た場合の恩恵は、引いたタイミングによってはこのカードが腐る可能性も加味した上でなお魅力的である。

 ピーピングは《マインドクラッシュ》と相性が良く、共に採用し更なるハンデスを狙うこともできる(ダストマイクラ)。
 《マインドクラッシュ》単体でもサーチメタとして機能することから、決してこのカードとセットで使わなければ腐る局所的な役割のカードというわけでもない。
 なお、《マインドクラッシュ》は発動時にカード名を宣言するため、このカードと同一チェーン上で発動するとピーピング前にカード名を宣言する必要があるので、基本的にはこのカードの効果処理後に別チェーンを組む形で発動する。
 そうした理由から、このカードを発動された際に他に相手の伏せカードが存在する場合には、チェーンして《サイクロン》を発動する選択肢も生まれる。これは1枚のハンデスであれば何とかなるが、もし2枚ハンデスされるとなるとその後のゲーム展開が厳しい場合に有効である。

 相手の手札が4枚以上なければ発動できないことから、最序盤以外では発動の機会が訪れずにゲームが終わることも珍しくない。
 その場合、腐ったこのカードを抱えたまま戦わなければならないため、不利である。
 こうした理由から、《大嵐》や2015年1月1日~《ハーピィの羽根箒》が禁止の環境ではカードを伏せるリスクが小さく、それゆえどんなデッキでも考えなしに採用することはできない(そうした環境では代わりに《ハリケーン》が使用でき、こちらは魔法・罠カードを手札に戻させることで手札を4枚以上にできるが、とはいえ制限カード2枚のコンボは判断材料としては弱い)。
 なお、その場合には主に以下のようなデッキに採用されることが多い。

  • 【六武衆】であれば《六武衆の結束》、【カラクリ】であれば《カラクリ解体新書》のように、優秀なドローソースを搭載しており先攻1ターン目にこのカードを引き込める確率を上げられるデッキ。
  • 《デュアルスパーク》のようなカードの存在によりガバ伏せを躊躇させる【ヒーロービート】など。

 また、1戦目は先攻か後攻か不確定であることからサイドデッキに入れておき、自分が先攻のタイミングにだけ投入するという使い方もできる。

~2007年3月1日

 《E・HERO エアーマン》《冥府の使者ゴーズ》が3枚使用できた時代は、《マインドクラッシュ》と共にそれらの対策として有効であった。

補足

  • 対象を取る効果ではない。
  • ダメージステップでは発動できない。
  • デッキに戻した後、シャッフルする。

関連ページ

  • ハンデス
  • 《マインドクラッシュ》

脚注

  1. 「2015年1月1日~」は《ハーピィの羽根箒》が禁止解除されたタイミングを表しており、直後の文脈「禁止の環境」と結びつくものではない。
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