エンドフェイズに適用終了となる効果に係るエラッタ

 2014年7月10日より、エンドフェイズに適用終了となる効果が、ターン終了時まで持続するようになった。
 これにより、発動したターンの間に適用されるようなカードの効果が、基本的にそのターンのエンドフェイズの任意のタイミングで適用が終了することに。

エラッタ内容

攻撃力・守備力を変化させるカードの効果など、一部のカードの効果処理について、その効果の適用終了が「エンドフェイズ時」からそのターンの「ターン終了時」へと改訂される。

 このエラッタ後の処理については、現行の裁定・処理に従うことで解決できるため、ここでは2014年7月9日まで(本エラッタ前)の環境でプレイした場合の処理について解説を行う。
 なお、例として《エフェクト・ヴェーラー》の効果を2012年7月21日~《魔導教士 システィ》に対して発動した際の処理を基とする。

エラッタ前の処理例

エフェクト・ヴェーラー種 類チューナー・効果モンスター
属 性光属性レベル1攻撃力0守備力0
【魔法使い族/チューナー/効果】
①:相手メインフェイズに、このカードを手札から墓地へ送り、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。

エフェクト・ヴェーラー

属 性光属性レベル1
攻撃力0守備力0
【魔法使い族/チューナー/効果】
①:相手メインフェイズに、このカードを手札から墓地へ送り、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。

【魔法使い族/チューナー/効果】
このカードを手札から墓地へ送り、相手フィールド上の効果モンスター1体を選択して発動できる。選択した相手モンスターの効果をエンドフェイズ時まで無効にする。この効果は相手メインフェイズ時にのみ発動できる。

 エンドフェイズ時に発動する任意効果は、《エフェクト・ヴェーラー》の効果の適用を終了させた後に発動することができるため、《魔導教士 システィ》の効果を止めることはできない。
 詳しくは下記の通り。

STEP

【優先権】ターンプレイヤー
「エンドフェイズ時に行わなければならない効果の処理」「エンドフェイズ時に発動できるモンスターの誘発効果」がある場合、それらの効果は優先権を持つプレイヤー(ターンプレイヤー)から行うか、あるいはそれを行わずに優先権を放棄する。

STEP

【優先権】非ターンプレイヤー
優先権を持つプレイヤーが処理を終え、あるいは優先権が放棄された場合、非ターンプレイヤーに移り、非ターンプレイヤーは処理を行うか、あるいはそれを行わずに優先権を放棄する。

お互いに処理を終え、あるいは優先権を放棄し「エンドフェイズ時に行わなければならない処理」がなくなった場合、ターン終了となる。

STEP

【優先権】ターンプレイヤー
お互いに優先権を放棄した場合、ターンプレイヤーに「エンドフェイズ時に行わなければならない処理」があるなら、ターンプレイヤーはそれを行わなければならない。この時、それが複数ある場合、その中の1つの処理を終えた後、「エンドフェイズ時に任意で発動できる効果」を含む別の処理を行うか、あるいはそれを行わずに優先権を放棄する。

STEP

【優先権】非ターンプレイヤー
優先権を持つプレイヤーが処理を終え、あるいは優先権が放棄された場合、非ターンプレイヤーに「エンドフェイズ時に行わなければならない処理」があるなら、非ターンプレイヤーはそれを行わなければならない。この時、それが複数ある場合、その中の1つの処理を終えた後、「エンドフェイズ時に任意で発動できる効果」を含む別の処理を行うか、あるいはそれを行わずに優先権を放棄する。

これを、お互いに「エンドフェイズ時に行わなければならない処理」がなくなるまで繰り返す。

このように、《魔導教士 システィ》が任意効果であり、《エフェクト・ヴェーラー》が「エンドフェイズ時に行わなければならない効果の処理」である以上、《魔導教士 システィ》の効果を発動したいプレイヤーと《エフェクト・ヴェーラー》の効果の適用を終了したくないプレイヤーで、互いに優先権を放棄し合うことになったとしても、「エンドフェイズ時に行わなければならない効果の処理」は任意効果の前に必ず行う必要があることから、先に《エフェクト・ヴェーラー》の効果の適用を終了せざるを得ないというわけである。

補足
いずれのタイミングでも、速攻魔法・罠カード・エンドフェイズに発動できるモンスター効果を発動させることができる。

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