デモコン理論とは、「ゲーム終了時点でデッキに残っているカードが存在する以上、デッキのカードがランダムに墓地へ送られても何ら問題はない」とする考え方のことで、MtG(マジック:ザ・ギャザリング)のカード「Demonic Consultation(デモニック・コンサルテーション)」を名前の由来とする。
遊戯王においては、《カードガンナー》や『ライトロード』などの「デッキの上からX枚を墓地へ送る(Xは各カードで定められた数字である)」効果による無作為な墓地肥やしもこれに該当するが、墓地リソースなどの観点を考慮すると《強欲で貪欲な壺》の「自分のデッキの上からカード10枚を裏側表示で除外して発動できる」効果の方が適当である。
具体的なカード名を交えるのであれば、《カードガンナー》で墓地へ送ったデッキトップ3枚のカードの中に《死者蘇生》があったためにそのゲーム中《死者蘇生》を使用できなかったとしても、ゲーム終了時にデッキの底の方に《死者蘇生》が眠っていて使用できなかったのと同じことである、という考えであると説明できる。
とはいえ、相手に《死者蘇生》が手札にないことがバレてしまうといった、全く別の新しい問題は生じる。
また、墓地へ送られたカードが本来サーチ対象となる筈のカードであった場合、サーチカードの価値が落ちたり選択肢が減るなどの悪影響も出てくるだろう(デッキの中に《死者蘇生》が眠っているのであれば《封印の黄金櫃》でサーチできるが、墓地へ送られてしまってはサーチができない)。
こうした理由から、「デッキに残っているカード」と「ランダムに墓地へ送られたカード」を同定するのは、理論が飛躍しているとも言えるか。